【記録】学校のエアコン問題。。。
2011年 07月 15日
【記録】
放射線量軽減を目的に小中学校でエアコンを導入するかどうかについて、
福島県国見町の役場と保護者が対立している。親たちは「(放射性物質が
侵入しないよう)窓を閉めて授業を受けさせるにはエアコンが必要だ」と訴えるが、
町は「窓を開けて授業しても問題ない」と譲らない。福島第1原発から
60キロ離れ、宮城県と接する県北の町も放射線に揺れている。
「涼しい役場で仕事をしないで、教室で暑さを体感してほしい」
「近隣自治体のように早く手を打つべきだった」
13日夜、町内唯一の中学校である県北中で町PTA連絡協議会の懇談会が
開かれ、親たちが佐藤力町長に詰め寄った。原発事故以来、福島県内では
「放射性物質が入る」として教室の窓を開けることへの警戒感が高まり、
二本松市の小中学校などでエアコンが導入された。国見町と隣接している
伊達市と桑折町も、教室へのエアコン設置を決めている。
国見町PTA連絡協議会は5月16日と6月6日、町にエアコン設置の要望書を
提出したが、まだ実現していない。エアコンを設置しない理由として、町は
(1)窓を開けても教室内の放射線量は変わらない(2)来年度、
町内5小学校を統合した際にエアコン導入を検討する
(3)今から工事を始めても、この夏には間に合わない
(4)教室に扇風機を配置している—などを挙げる。
県の放射線測定によると、国見町役場の線量は毎時0.5マイクロシーベルト程度。
2.2マイクロシーベルト前後の伊達市霊山パーキングや、0.8マイクロシーベルト
前後の福島北署桑折分庁舎(桑折町)より低い。国見町では一時、
1.0マイクロシーベルトを超えた小学校もあったが、全小中学校で校庭の
表土を除去した。佐藤町長は懇談会で「必要な対策は取っている。放射線の
正しい知識を持って、正しく怖がってほしい」と理解を求めたが、親たちは
納得していない。3人の子どもを持つ会社員女性(34)は「町内には既に
自主避難した人もいる。残っている子どもたちが少しでも被ばくを避けられるよう、
エアコンを入れてほしい」と訴える(河北新報)
福島県浅川町から出荷された肉用牛の肉から基準超えの放射性セシウムが
検出されたことから、厚生労働省は15日、福島県全域の牛の出荷停止を
検討するよう原子力災害対策本部(本部長・菅直人首相)に要請する方針を
決めた。汚染肉の流通で各地で混乱が生じているとして厚労省はいったん出荷を
止めたうえで、福島県に検査態勢などを整えてもらいたい考えだ。
福島県は緊急立ち入り検査が終わる18日ごろをめどに、県内すべての肉用牛の
出荷や移動の自粛を農家などに要請している。ただ、厚労省は18日までに、
出荷調整や検査態勢を整備するのは難しいとみている。
出荷停止の対象範囲は南相馬市と浅川町という離れた場所で汚染した牛が
見つかったことやわらの汚染も広い地域に及んでいる可能性があるため、
福島県全域で検討してもらう予定だ(朝日新聞)
東日本大震災で大きな被害を受けた福島県いわき市の水族館
「アクアマリンふくしま」が15日、再オープンした。各地に避難させていた魚なども
戻りつつあり、ようやく再開にこぎ着けた。開館に合わせて大勢の人々が訪れ、
魚が元気に泳ぎ回る水槽を見て、歓声を上げた。同水族館によると、震災で
起きた停電で、飼育していた約750種類20万匹の魚や海獣などの9割以上が
死んだ。生き残ったゴマフアザラシやオオサンショウウオ、サメなど39種類
227匹は、保冷車などで東京や新潟など全国8カ所の水族館などに移され、
再開に備えていた。5月から本格的に復旧作業を進め、6月下旬から魚などの
搬入を開始した。同日行われた記念式典で安部義孝館長(70)は、
「全国や海外の多くの水族館などからも応援をいただき、深く感謝している」と
あいさつ。また、ゴマフアザラシが避難先で出産した雄の赤ちゃんの名前が
「きぼう」と発表された(時事通信)