【記録】原子炉建屋での有人作業開始。。。
2011年 05月 05日
【記録】
第1原発で、東電は今日、1号機原子炉建屋内の高い放射性物質濃度を
下げるため、作業員が換気用ダクト(大型ホース)を中に引き込んだと発表。
作業員が入ったのは、水素爆発で建屋上部が吹き飛んだ後初めて。
ダクトは放射性物質を吸着するフィルター付き空気浄化装置4台に接続され、
運転を開始。3日程度たてば、原子炉の代替冷却装置の設置作業などを
行える環境になる見込み。ダクト設置作業は今日午後1時半すぎから
3時ごろまで、12人で実施。吸・排気用に計8本あるダクトを建屋内の
約25メートル先まで引き込んだ。内部の放射線量は平均で
毎時約10ミリシーベルトと高いことがロボット調査で判明しているが、
作業前にも改めて測定した。被ばく量を抑えるため、ボンベを背負っての作業。
代替冷却装置は原子炉建屋内部の一次系ポンプや配管と、
外部の二次系ポンプや熱交換器、空冷式冷却塔で構成される。
順調なら8日から二次系、16日から一次系の設置工事を始める予定。
20キロ圏内を避難指示区域に指定され、これに伴い福島県内の緊急被ばく
医療機関7カ所のうち3カ所が機能を失い、患者に速やかに初期治療を
施すという本来の役割を果たせていなかった。時事通信社の調べでは、
地元に原発を抱える13道県が指定する緊急被ばく医療機関の総数は計74カ所
うち約4割に当たる31カ所が原発の20キロ圏内に位置する。
福島の事故で屋内退避区域に指定された30キロ圏内まで対象範囲を広げると、
その数は半数以上の38カ所に上る。自治体別で見ると、1999年に
東海村で臨界事故が起きた茨城県では7カ所のうち5カ所が原発の
20キロ圏内に立地。30キロ圏内で見ると「全滅」してしまう。
これから有人作業が増えるなか、万が一の被ばくしたときに対処できる
医療機関が機能できるように国は対応しているのだろうか。。。
被ばく者が、これ以上増えないことを願うばかり。
安全に作業を進めてほしい。